米ミシガン州トロイの警察が、ID盗難および郵便詐欺を働いたうえ、パトロールカーの後部座席から、iPhoneのSiriを使って複数の電話をかけ、詐欺行為を隠蔽しようとした男を逮捕したことを明らかにしました。
怪しい車が停まっているとの通報
現地時間2022年12月14日、トロイ市内の小学校付近の住民から「小学校の駐車場に不振な車がずっと停まっている」との通報を受け、警察が現場に急行しました。
該当車内にいたウェイン・ワレス被告は警察官の職務質問に対し、近くにある自宅に配達されるはずの荷物を待っていたが、誤った住所に配達されてしまったため、これから取りに行くところだと答えたそうです。
ワレス被告が兄の車だとする車内を警察が捜索したところ、ワレス被告の免許は有効期限切れ、かつ交通違反で2度チケットを切られているのを放置していることが発覚したため、パトカーに乗るよう促しました。拘束はしませんでした。
IDを盗んでiPhoneとiPadを注文
さらに車内の捜査を続けると、2台のiPhoneに加え、ワレス被告ではない2人の人物の名前が記されたAT&Tの請求書が見つかりました。1つの請求書の住所は、ワレス被告が先程自宅だと指差した家の住所で、iPhone13の購入に対する請求書でした。
調べたところ、UPSがその家に荷物を配達していることが判明、荷物を開けると中にはiPadが入っていました。
請求書に記された電話番号に警察が電話をかけたところ、当人はiPhone13もiPadも購入していないことがわかりました。つまりワレス被告がIDを盗んでiPhone13とiPadを注文、配達された直後に盗むという手口を使っていたのです。
iPhone13はワレス被告のバックパックに入っていました。
パトカー内からSiriを使って電話
驚くのはワレス被告のパトカー内での行動です。
iPhoneに直接触れることができなかった同被告は、iPhoneの「Hey Siri」機能を使い、パトカーの後部座席から自らの罪を隠蔽するために何本もの電話をかけていたことが、車内に設置されていたカメラの映像から発覚しました。
ワレス被告は自分のiPhoneを、Siriを使って遠隔操作、複数の人間に電話をかけ、自分が逮捕されたことを告げるとともに、同様の手口で注文した荷物が配達される場所を教え、荷物を受け取るよう指示していたそうです。
また別の人物には、自分がIDを盗んだ相手と知り合いであることを証言するよう頼むなど、自分の罪を隠蔽しようとしていたようです。
警察官らは捜査のため車外におり、パトカー内にはワレス被告ひとりのみだったそうです。
ワレス被告は郵便詐欺、詐欺の教唆、およびID盗難の罪に問われています。
Source:Fox 2
(lunatic)
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