2024年モデルのiPad Proが採用すると噂の有機EL(OLED)ディスプレイの開発について、11インチと13インチの2種類を供給するとみられるLG Displayの製品開発に動きがあったと、韓国メディアThe Elecが報告しました。
LG Displayは、ディスプレイを薄型化するための技術開発に着手した模様です。
ディスプレイパネル薄型化目指す
The Elecは業界関係者の情報として、「LG DisplayはApple製品向けハイブリッドOLEDディスプレイパネル製造におけるエッチング技術の開発に着手した」と伝えています。
ハイブリッドOLEDディスプレイパネルは、リジッドOLED用ガラス基板と、iPhoneなどに用いられているフレキシブルOLEDのTFE(Thin Film Encapsulation)プロセスを組み合わせたものを指しています。
さらに、薄型化するためにガラス基板を0.5ミリから0.2ミリに加工する必要がありますが、製造中に割れてしまうことが懸念されていました。
11インチiPad Proでも販売価格は20万円以上と噂
LG Displayが2024年モデルのiPad Pro向けに供給するOLEDディスプレイの製造は、最初に第6世代ガラス基板(1,500ミリ x 1,850ミリ)で開始された後、時期をみて第8世代ガラス基板(第8.5世代:2,200ミリ x 2,500ミリなど)に移行する見通しです。
今回、エッチング技術の開発に着手したのは第8世代ガラス基板向けのもので、第6世代ガラス基板向けの同技術はすでに、Avantecに外注されたことが報じられていました。
第6世代ガラス基板を用いて製造されるiPad Pro用OLEDディスプレイはコストが高く、それが製品価格にも影響することで、11インチiPad Proが1,500ドル(約20万円〜)、12.9インチiPad Proが1,800ドル(約25万円〜)になると予想されています。
今回のエッチング技術の開発も含め、第8世代ガラス基板でのOLEDディスプレイ製造開始によるコスト削減と、それを搭載したiPad Proでの販売価格値下げが期待されます。
Source:The Elec
Photo:Apple(米国)
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