Appleが6月5日の開幕を明らかにした今年の世界開発者会議(WWDC23)では、iOS17、iPadOS17、macOS 14、watchOS10、tvOS17が発表される見通しです。
したがって現在ベータ版がリリースされているiOS16.5は、iOS17発表前の最後のアップデートとなる可能性大です。
Siriに画面録画が頼める
AppleはすでにiOS17にリソースを集中させているため、iOS16.5はマイナーアップデートであると複数のメディアが報じていますが、iOS16.5ベータ1から、少ないながらも複数の新機能が追加されることがわかっています。
なかでも最大の目玉といっていいのが、「Siriを使った画面録画機能」の追加です。
現在も、Siriに「スクリーンショットを撮って」と頼むことはできますが、画面録画を頼むことはできません。
iOS16.5では「Hey Siri、画面を録画して」と頼めば、動画再生中の画面を録画することができます。録画を終了したいタイミングで「Hey Siri、画面録画を終了して」といえば録画が終了します(注:正確なコマンドは現時点では不明です。英語ではScreen Recordingで機能するようです)。
Apple TVアプリにマルチビュー機能が追加
iOS16.5のApple TVアプリでは、スポーツ試合番組の観戦向けにマルチビュー機能が追加される可能性があります。ただしこの機能については、iOS16.5のコード内に記述が見つかっただけなので、正式に追加されるのはもっとあと(iOS17)になるかも知れません。
iOS16.5のコードで見つかった記述によれば、Appleは最大4つの異なるスポーツの試合を、iPhoneの画面を分割して同時に視聴できるようにするテストを行っているようです。
またコードからは画面を4分割、2分割することを表すアイコンも見つかっており、画面をスワイプアップして2分割や4分割へと切り替えることが可能になる可能性があります。
なおAppleは米メジャーリーグベースボール(MLB)、米・カナダのメジャーリーグサッカー(MLS)と独占コンテンツ配信契約を締結しています。
Matter対応スマートホーム機器の管理共有
iOS16.5では、ホームアプリで許可した別の管理者が、Matter規格に対応するスマートホーム機器の同期や共有が行えるようになります。
そのほかにもiOS16.5では、Apple Newsアプリにおいて複数の新機能が追加されますが、Apple Newsアプリは日本では正式に公開されていないため、今回は説明を省略します。
iOS16.5はいつ正式公開されるのか
現在、開発者と一般登録ユーザー向けにベータ1が公開されているiOS16.5の正式公開の時期ですが、WWDC23が開幕する6月5日よりも前になると思われます。
ちなみにiOS16が発表されたWWDC22前に、最後にアップデートされたiOS15のバージョンはiOS15.5、リリース日は2022年5月16日(月)でした。WWDC22の開幕日は6月6日(月)です(すべて現地時間)。
昨年とほぼ同じスケジュールであると考えると、iOS16.5のリリース日は2023年5月15日(月)か16日(火)あたりになるのではないでしょうか。
Source:Gadget Hacks, Apple
Photo:MacRumors
(lunatic)
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