Appleが、Appleシリコン搭載Mac Proで外部GPUを利用可能にする物理スロットの搭載を検討していると予想される特許を、現地時間2023年2月16日に米国特許商標庁(USPTO)に出願したことが明らかになりました。
拡張性が大幅に低下すると噂の次期Mac Pro
年内に発表されると噂のM2 Ultra搭載Mac Proは、外部GPUをサポートせず、メモリ増設も不可、拡張性があるとしてもせいぜいSSDの増設程度と予想されています。
また、外部GPUをサポートしないことから、Intel Xeonプロセッサ搭載モデルとは異なりAfterburnerにも対応しないと予想されています。
そうなると、Mac Studioとの違いが少なすぎて両者の存在意義が問われていましたが、Appleもその点は認識しているのか外部GPUをサポートするべく専用スロットの研究開発を行っているようです。
外部GPUとを随時切り替えられるようにしようとする仕組み
今回出願された特許に記されたのは、Appleが「kickslot」と呼称するPCI-Eスロットらしきもので、このスロットに外部GPUカードを挿入することで、Appleシリコンの内蔵GPUと外部GPUを切り替えて利用する仕組みが説明されています。
これらのGPUの切り替えは、NVIDIAのSLIに似たような仕組みにて随時切り替えることが検討されているようです。
AppleInsiderは、本特許を含めてAppleシリコン搭載Macで外部GPUをサポートする仕組みを検討していると思われる特許出願が4件あると述べています。
ただし、これがM2 Ultra搭載Mac Proで実現するとは考えにくく、その見通しもたっていません。
もしもAppleシリコン搭載Mac Proにおいて外部GPUをサポートできるようになれば、大きな筐体を採用し続ける理由にもなり、Mac Studioとの明確な差別化も実現できることになります。
Source:USPTO via AppleInsider
Photo:Apple
(FT729)
0 Comments