Appleは他の大手ハイテク企業とは異なり、大規模なレイオフを避けることに成功しています。Appleが人材の採用を慎重に行ってきたことは間違いありませんが、それだけでは説明がつかない、とBloombergは報じています。
パンデミック期間の人材採用を慎重に行ったのがレイオフ回避の鍵に?
ここ数カ月の間、Google、Amazon、Microsoft、Facebookなどの企業が相次いてレイオフを敢行してきましたが、今のところAppleからのみ従業員の大量解雇の話は聞こえてきません。
これは、パンデミック期間の2020年〜2022年の間にAppleが従業員数をわずか20%しか増やさなかったことを関係している、とBloombergは分析しています。同期間、Googleの親会社のAlphabetは従業員数を60%、Amazonはほぼ倍増させたのと比べると、Appleがかなり人材採用に関して慎重な姿勢をとってきたのが伺えます。
従業員あたりの収益額もAppleは格段に高い
Appleはよく人材を吟味しているのか、従業員あたりの収益額も他のハイテク企業と比べて格段に高いことが明らかになっています。特に2020年〜2022年で差がついた模様で、Appleの従業員あたりの収益額はGoogleの約2倍となっています。
しかしながら、それだけではAppleのすごさを説明しきることはできない、とBloombergの記者は述べています。Appleの収益額は、平方フィート(オフィス面積)あたりでも他企業を大きく上回っているためです。これは、人事を超えたところにAppleの効率性の源がある可能性を指し示しています。
「Appleはもともと質素な会社だ」とCredit Suisseグループのアナリスト、シャノン・クロス氏は語ります。「結局は、経営陣が株主のお金を管理し、どのような成長機会に投資するかをしっかりと見極めているかどうかにかかっている」
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)
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