AppleとAMDが発注数を減らしたことで、両社から半導体製造を受託しているTSMCの半導体製造ラインの稼働率が70%に低下するとDigiTimesが報じました。
AppleとAMDが発注数を削減
DigiTimesが業界関係者から入手した情報によれば、TSMCの5nmプロセスおよび4nmプロセス(改良型5nmプロセス)の稼働率は、2023年第1四半期(1月〜3月)に従来の90%から70%に低下する可能性が高いとのことです。
TSMCの5nmプロセスおよび4nmプロセスでは、iPhone13やiPhone14が搭載するA15 Bionicが製造されています。
また、需要に対して供給が追いついていなかったiPhone14 Proシリーズの品薄もまもなく解消される可能性が高いことから、A16 Bionicの受注残も少なくなると予想されます。
A17 Bionicは3nmプロセスに移行見込み
後継チップとなるiPhone15 Proシリーズ用A17 Bionicは3nmプロセスで製造される見通しであることから、今後は4nmプロセスでのシステム・オン・チップ(SoC)製造を委託しているQualcommやMediaTekの発注数が、稼働率に影響しそうです。
ただし、Androidスマホの販売も低迷していることから、稼働率が以前の状態に戻るには今しばらく時間がかかりそうです。
Source:DigiTimes
Photo:Apple(米国)
(FT729)
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