2023年第1四半期(1月〜3月)におけるAppleのMacの出荷台数が、前年同期(2022年1月〜3月)と比べて40.5%も減少したと、調査会社IDCが報告しています。
上位5社中、もっとも減少率が大きかったMac
2023年1月〜3月の世界PC出荷台数は5,690万台で、前年同期の8,020万台から29%減少しました。IDCの調べによると、PC出荷台数の上位5社は、前年同期比でいずれも2ケタ台のマイナスを記録しました。しかし、なかでもMacの減少率は、世界PC出荷台数の減少率を大幅に上回り、上位5社のなかで最悪となっています。
ちなみにこの5,690万台という数字は、新型コロナウイルス感染症が流行する以前の、2019年第1四半期の出荷台数5,920万台、2018年台1四半期の6,060万台と比べてもかなり少なくなっています。
過剰在庫、2023年7月〜9月まで続く可能性も
PC出荷台数が世界的に減少している背景には、コロナ禍需要の反動と、その後の世界的な経済不況があります。
IDCによると、この数カ月間でPCの在庫はかなり減少したものの、まだかなり多いとのことです。過剰在庫状態は2023年中頃、もしくは第3四半期(7月〜9月)頃まで継続する可能性があると、同社は見ています。
2024年にはPC需要が回復する?
PC需要の低迷は、サプライチェーンが中国以外の地域での生産を開始する「余裕」も生んでいると、IDCは指摘します。Appleが脱中国を徐々に進めていることも、その一例といえるでしょう。
現在使用されているPCが古くなり、買い替え需要が高まること、Windows 11への移行が進むこと、教育市場でChromebookの買い替えが進む可能性が高いこと、世界的な経済回復が見込まれていることなどから、PC需要は2024年には回復すると、IDCは予測しています。
Source:IDC via Bloomberg
Photo:Apple
(lunatic)
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