MMD研究所が実施した調査によると、携帯電話番号を変えずに他の携帯電話会社へ乗り換える「MNP」を利用したことがある人の割合は24.6%であることがわかりました。キャリア別でMNP利用経験率が最も高かったのは「楽天モバイル」でした。
MNPの利用経験率は24.6%、キャリア別では楽天モバイルがトップ
MMD研究所は2023年2月3日〜6日、「2023年2月通信契約サービスに関する調査」を実施しました。調査対象者は18歳~69歳の男女40,000人です。
本調査でMNPの利用経験について聞いたところ、「1〜2回利用したことがある」と回答したのは19.0%、「3回以上利用したことがある」と回答したのは5.6%で、利用経験があると回答した人の割合は24.6%となりました。
キャリア別でMNP利用経験率が最も高かったのは「楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT)」で55.9%、次いで「LINEMO(55.3%)」「UQ mobile(46.7%)」となっています。
楽天モバイルは2020年4月に第4のキャリアとして正式にサービス提供開始後、先着300万名を対象に料金プランが1年間無料になるキャンペーンなどを実施し、ユーザー獲得を図ってきました。
36.6%が「MNPを利用すれば、乗り換え先の通信会社のみで手続きが完了する」と誤回答
MNPを認知している23,337人を対象に、MNPについての認識を確認したところ、誤答率が最も高かったのは「MNPを利用すれば、乗り換え先の通信会社のみで手続きが完了する(36.6%)」でした。MNPを利用する際は、現在利用している通信会社にMNP予約番号を発行してもらった上で、乗り換え先の通信会社で手続きする必要があります。
反対に、正答率が最も高かったのは「通信会社を乗り換えても、携帯電話番号をそのまま使うことができる(89.5%)」でした。
全問正解率は2.0%に留まっています。
MNPの契約場所トップは「通信会社の公式Webサイト」
現在メインのスマートフォンを契約している36,560人に、現在契約している通信サービスの契約場所について聞いたところ、MNPで契約した人は「通信会社の公式Webサイト」が最も多く44.3%でした。新規契約・機種変更で契約した人は、いずれも「携帯ショップ」が最も多いという結果になりました。
eSIMの利用経験率は8.0%、デュアルSIMは6.0%
オンラインで乗り換え手続きが簡単にできる「eSIM」について聞いたところ、認知している人は38.9%、利用経験がある人は8.0%、現在利用している人は6.1%という結果になりました。
認知している人の割合が最も高い世代は30代で42.7%、利用経験率が最も高いのは20代と30代で10.3%、現在利用している割合が最も高いのは30代で7.9%でした。
次に、1台のスマホで2枚のSIMを運用できる「デュアルSIM」について聞いたところ、認知している人は37.6%、利用経験がある人は6.0%、現在利用している人は3.7%という結果になりました。
認知している人の割合が最も高い世代は40代で40.6%、利用経験率が最も高いのは20代で7.9%、現在利用している割合が最も高いのは20代と30代で4.8%でした。
Source:MMD研究所
Photo:photo AC-78design
(kotobaya)
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