Samsungが2022年の折りたたみスマホ市場を席巻したと伝えられたばかりですが、折りたたみスマホはすでに新規性が失われており、今後期待するものは価格が下がることのみだ、と調査会社Canalysのアナリストは厳しい意見を述べています。
大々的なマーケティングのせいで人が見慣れてしまった
昨年販売された折りたたみスマホのうち、Samsungが80%という圧倒的なシェアを獲得したことがCanalysの調査により明らかになりましたが、Canalysのアナリスト、ルナール・ビョーホフデ氏いわく、折りたたみスマホで人が驚くようなことはすでになくなったとのことです。
その背景として、Samsungが大々的なマーケティングを行ったせいで消費者がすでにその形を見慣れてしまったことが大きい、とビョーホフデ氏は述べています。
折りたたみスマホに革新性をもたらすことはできない?
折りたたみスマホは多くの台数を売り上げるというよりも、自社のイノベーションを誇示するためのコンセプトデバイス的な側面が大きい、とビョーホフデ氏は続けています。確かに、Motorola Razrは相当な期待感を持たれて登場したものの、出荷台数は昨年わずか4万台にとどまっています。
すでに折りたたみスマホは飽和状態となっており、革新性をもたらすのは難しく、残されたのは価格を下げる努力くらいだろう、と同氏は悲観的な見方を示しています。
折りたたみiPhoneは出ないかも?
Appleが折りたたみiPhoneを発売する可能性も噂としてはあるものの、具体的なタイムラインなどは不明なままです。
MotorolaのRazrをもとにすでに折りたたみiPhoneを自作してしまったという強者が登場するなど、折りたたみスマホは話題にはなっているものの、通常のスマホほど人々の間に浸透することは難しいのかもしれません。
Source:CNBC
Photo:科技美学/YouTube
(lexi)
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