Appleはインドにより比重を置くため国際事業の経営体制を刷新し、同国を自社の販売地域に設定する予定だとBloombergが報じています。
インドの重要性が高まる
ここ数年、インド国内でのApple製品の需要が拡大しており、Appleは同国を重視するようになっています。同国ではほとんどの人がAndroidデバイスを使用していますが、インドは世界第2位のスマートフォン市場であり、Appleは、より手頃な価格の製品でこの市場に進出する可能性があります。
なお、インド・中東・地中海・東欧・アフリカ担当バイスプレジデントだったユーグ・アスマン氏の退任に伴い、インド部門の責任者アシシュ・チャウダリー氏が昇格し、同社のプロダクトセールス責任者マイケル・フェンガー氏の直属となります。
Apple社内でインドを重視する動きは高まる見込みですが、これまでと同様、同国の収益は欧州の一部として報告されるということです。Appleは、米州、欧州、中華圏、日本、アジア太平洋地域の5つの市場に分けて売上高を発表しています。
生産拠点の脱中国化
Appleは中国以外での事業多角化を目指し、iPhone14を含む一部のiPhoneモデルの生産をインドで開始しました。また、同社のサプライヤーであるFoxconnは、製造規模を拡大するためインド子会社に5億ドル(約700億円)を投資しています。
現在、同国にAppleの実店舗はありませんが、同社は数年前からムンバイとニューデリーに店舗を開店すべく動いており、1月にこれらの店舗のスタッフの採用を開始したことから、近いうちに開店する可能性があると考えられています。
なお、Appleは2020年からインドでオンライン直販を開始しているため、同国の顧客はオンラインから同社のデバイスを購入することが可能です。
Source:Bloomberg via AppleInsider,MacRumors
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