動画ストリーミングサービスNetflixは、中東、ヨーロッパなどの国々で月額料金の値下げを実施したことが明らかになりました。同社は一部の国々でパスワード共有の取締りを開始していますが、その件とも関係がありそうです。
月額料金が半額ほどになった地域も
Netflixが値下げを行ったのは、イエメン、ヨルダン、リビヤ、イランなどの中東諸国や、ケニアなどのサハラ以南のアフリカ市場、クロアチア、スロベニア、ブルガリアなどのヨーロッパ諸国、ニカラグア、エクアドル、ベネズエラなどのラテンアメリカ諸国、マレーシア、インドネシア、タイ、フィリピンなどのアジア諸国を含む30カ国以上に上ります。
値下げが行われたのは、Netflixの特定のプランで、中には月額料金が半額ほどになった地域もあるようです。
「(前略)ストリーミング業界の最近の傾向に反していることは間違いない」と、Netflixの今回の値下げについてUBSグループのジョン・ホジュリック氏はコメントしています。「パーセンテージで見ると、これらの値下げは相当なものだ」
Netflixは先月にも、値下げを行わない姿勢を新たに示していましたが、エンターテインメント業界の競争の激化を受け、今回異例の値下げに踏み切った模様です。
パスワード共有の取締りと関係か?
Netflixは今月始め、カナダ、スペインなどの国々でもパスワード共有の取締りを開始しています。
Netflixはこれまでパスワードを共有していたユーザーに対して新たなサブスクオプションを提供していますが、プラットフォーム離れが心配されていました。
今回のNetflixの値下げはパスワード共有の取締りと直接関係はないかもしれませんが、全体のユーザー数確保のための施策の一環と考えられそうです。
Source:WSJ
(lexi)
0 Comments