元Apple最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏が、2023年5月に英国王に即位するチャールズ3世のためのエンブレムをデザインしたことがわかりました。デザインは、チャールズ王の地球への愛からインスパイアされたとのことです。
「大変光栄」とアイブ氏
今回のエンブレムは、今年5月にロンドンのバッキンガム宮殿で行われる英国王の即位式に合わせて作られたもので、イングランド版とウェールズ版の両バージョンがあるそうです。
「このような素晴らしい国家的行事に貢献できることは大変光栄であり、我々のチームはこの作品を大変誇りに思っています」とアイブ氏は述べています。「このデザインは、チャールズ皇太子の地球、自然に対する愛情、そして自然界への深い関心からインスピレーションを得たものです」
イギリス国旗に合わせた赤、白、青でデザインされたエンブレムは、イギリス4カ国の植物相を表現しています。イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、ウェールズの水仙、北アイルランドのシャムロックが描かれています。
Appleを退社し自身の会社を立ち上げたアイブ氏
数々の歴史的なApple製品のデザインを手掛けてきたアイブ氏ですが、2019年にAppleを退社し、自身のデザイン会社LoveFromを創業するに至っています。
同社は、フェラーリやAirbnbなどの大手企業の案件をこなす一方、チャールズ王率いる持続可能な試みを行う企業に贈られる賞「テラカルタ憲章(Terra Carta Seal)」のデザインを担当したり、最近では英チャリティイベントRed Nose Dayのための赤いピエロの鼻でデザイン革命を起こすなど、非商業的な領域でも活躍しています。
Appleのデザイン部門の行く末は?
アイブ氏の退社後にデザインチーム監督のため昇進したエバンス・ハンキー氏がAppleを退社すると伝えられたのは昨年10月のことですが、最近になってAppleは、彼女の就いていたインダストリアルデザイン部門のトップのポジションを廃止する構えであることが判明しました。
製品デザインチームが直接、Apple最高執行責任者(COO)のジェフ・ウィリアムズ氏に報告することになるということになりそうですが、この経営の新方針に対して苛立ちを覚える従業員もいるとされています。
Source:AppleInsider
(lexi)
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