Apple Watch Ultraの2025年モデルが搭載すると噂のマイクロLEDディスプレイについて、製造パートナーとして同ディスプレイを製造する3大アライアンスのうちのどれかを採用するとの予想を、TrendForce傘下のLED専門メディア、LEDinsideが伝えました。
同メディアは2年前から、「Apple製品におけるマイクロLEDディスプレイの導入は、Apple Watchから始まる」と予想していました。
3大アライアンスのいずれかと共同開発か
LEDinsideは、Appleは製品開発とデザインの自由度を増すため、Apple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイをサプライヤーと提携の上、独自開発するとLEDinsideはみています。
同メディアは、マイクロLEDディスプレイ市場は現在、「Ennostar、AUO、Innolux」、「BOE、HC SemiTek、BOE Pixey、BOE Jingxin」、「TCL、San’an、Chip Wealth Technology」の3大アライアンスが形成されているとし、このどれかから開発製造パートナーが選ばれる可能性を指摘しています。
マイクロLEDディスプレイ採用が既存サプライヤーに痛手
これらの中でもAppleとの関係が強く、良品率に優れることで競合よりも先行しているとみられているのが台湾企業によるアライアンスとの機関投資家の見立てを、LEDinsideは紹介しています。
それに該当するのは「Ennostar、AUO、Innolux」によるアライアンスで、現在、12.9インチiPad Proおよび14/16インチMacBook Pro用ミニLEDバックライトを供給しています。
ただし、Apple製品において今後、BOE製ディスプレイを搭載する割合が増加すると予想されていることから、こちらの可能性もゼロとは言えません。
いずれにしても、Apple製品においてマイクロLEDディスプレイの採用が増えていけば、Samsung DisplayやLG Displayなど韓国のサプライヤーが供給中の有機ELディスプレイの売上高が減少すると懸念されます。
Source:LEDinside
Photo:Apple(米国)
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