DigiTimesが、AMD、Intel、NVIDIAが発注数を削減したことで、TSMCの半導体製造ラインの稼働率が低下すると伝えました。
7nmプロセスの稼働率が50%に低下すると予測
AMD、Intel、NVIDIAの発注数削減により、TSMCの2023年第1四半期(1月〜3月)の売上高は、2022年第4四半期(10月〜12月)と比べて15%減少する見通しです。
また、5nmプロセス(N5および改良型5nmプロセスであるN4)の稼働率も低下しますが、同プロセスはiPhone14 Proシリーズ用A16 Bionicのような最新システム・オン・チップ(SoC)の製造に用いられているため、季節的な要因(発注数の変動)が大きいとTom’s Hardwareは説明しています。
最先端プロセスだけではなく、枯れたプロセスも減産見込み
ただし、最先端プロセスだけではなく、2021年初頭以来フル稼働状態が続く28nmプロセスの稼働率も低下する可能性が高いのは懸念材料と、同メディアは指摘しています。
16nmプロセスや28nmプロセスで製造される半導体は、自動車や家電製品向けなどに用いられています。
現時点で、自動車向け半導体不足は解消されていませんが、景気の先行が不透明なことを鑑みて各社が増産に慎重になっており、それに伴って半導体の発注を控えていることが考えられます。
市場関係者はTSMCの受注減について、一時的なもので通年では発注数が増加すると予測していますが、その場合でも、2021年や2022年のような好業績を達成する可能性は低いと予測しています。
Source:DigiTimes via Tom’s Hardware
Photo:TweakTown
(FT729)
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